創価大・正義 連投で優勝投手 満塁救援で押し出しも「ホッ」

[ 2016年10月17日 05:30 ]

東京新大学野球 ( 2016年10月16日    大宮公園 )

<流通経大・創価大>優勝しベンチ前で、堀内コーチ(左)と握手する創価大・田中
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 ドラフト1位候補右腕の創価大・田中正義投手(4年)が16日、東京新大学リーグの流通経大戦(県営大宮)で10―4の9回無死満塁から救援登板。前日3失点完投からの連投とあって、押し出し四球と犠飛で2点を返されたものの2季ぶり43度目の優勝に貢献した。

 笑みを浮かべて整列に加わった156キロ右腕は「ホッとした。優勝してドラフトを迎えられるのはよかった」。この試合で直球は最速152キロをマーク。20日のドラフト会議前、最後の登板を見守ったソフトバンク・山本省吾スカウトは「昨日先発して連投しているが、簡単なことじゃない」とうなった。

 岸雅司監督によると、田中は当初7回から登板予定だったが、野手が「小孫でいきましょう」と主張したため、予定を変更したという。指揮官は「春は正義も選手たちも、自分自身も非常に苦しかったけど、この秋は絶対にまずリーグ優勝を奪還するという強い気持ちだった。最後は正義が勝つんだな、と思った」と感慨深げに話した。

 同じくドラフト上位候補右腕の池田隆英投手(4年)は先発して5回0/3を4失点だった。20日のドラフト会議を前に心境を問われた田中は「特に変わらない。自分が作文を書いて提出するわけじゃないので…」と笑いを誘った後「指名があるか分からないので、ゼロの状態で待つしかない」と表情を引き締めた。 (原田 真奈子)

 ▼巨人・山下哲治スカウト部長(創価大・池田について)スライダーとかは良いものを投げる。将来性を感じる投手。

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