マー君 前回から修正「スプリット良かった」 防御率リーグ3位再浮上

[ 2016年9月11日 09:27 ]

8回途中でリリーフ陣にマウンドを託したヤンキースの田中(AP)

ア・リーグ ヤンキース5―1レイズ

(9月10日 ニューヨーク)
 ヤンキース・田中将大投手は10日(日本時間11日)、本拠地でのレイズ戦に先発し、今季13勝目を挙げた。7回1/3を5安打1失点。今季初の2桁10三振を奪い、防御率は3・04。チームは田中の力投もあり5―1で勝利を飾り、今季初の7連勝とした。

 「序盤は球数がかかってしまって結構エネルギーを使ってしまった。途中から少ない球数でアウトが取れ始めて、結果的に長いイニングを投げることができて良かった」と田中。3回を終えた時点で球数が57球に達したが、4、5回を10、11球でしのぐと、6、7回はそれぞれ6球ずつで料理。8回1死から9番ウィルソンに左越えソロを浴びて初失点し、続くフォーサイスに死球を与えたところで球数は102球に達し、降板した。

 今季13勝目で、メジャー1年目の14年に記録したシーズン自己最多に並んだ。8月7日のインディアンス戦から、これで自身6連勝となり、こちらも14年のメジャーデビューからマークした自己最長記録に並んだ。前回9月5日のブルージェイズ戦は6回1/3を2失点で勝利投手となりながら「何も、全然良くなかった。チームが勝ったのが一番だが、僕自身良いものは何もない」と反省。その後は投球フォームの修正などをはかり、見事に立て直した。「今日は一番良かったのはスプリット。真っすぐもここ数試合よりロケーション(制球)が良かったし、スライダーも前回よりは良かった」と手応えを口にした。

 防御率3・04は、セール(ホワイトソックス)の3・07を抜いて再びリーグ3位に浮上した。トップのフルマー(タイガース)は2・76、2位のサンチェス(ブルージェイズ)は2・92で、残り試合で逆転する可能性は十分にある。そしてチームは今季最多の貯金11とし、地区首位レッドソックスには3ゲーム差と迫った。「これから先も与えられた場所で、変わらず自分の役割を果たしていきたい」と意気込む田中が、ヤンキースの逆襲をけん引している。

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2016年9月11日のニュース