二審も清武氏敗訴 巨人「内部資料流出」訴訟

[ 2015年12月9日 16:14 ]

 プロ野球巨人の元球団代表清武英利氏(65)が、球団の内部資料の流出元とみなされ名誉を傷つけられたなどとして、読売新聞側に損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁は9日、請求を棄却した一審東京地裁判決を支持し、清武氏の控訴を棄却した。清武氏と読売側はこの他にも複数の訴訟で争っている。

 判決によると、桃井恒和球団社長(当時)は2012年5月、記者会見で「清武氏が資料を持ち出した可能性が高い」と発言した。同6月には、原辰徳監督の不祥事を報じた週刊誌記事に「清武氏が絡んでいることは間違いない」と述べた。

 高裁の河野清孝裁判長は「清武氏が内部資料を記録媒体に移したり、段ボール箱に詰めたりして持ち出したと推認できる」と指摘。記事が出る前、出版社関係者と会っていたことなどから「資料の提供者は清武氏と認められる」とした。

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2015年12月9日のニュース