平田 倍増に届かず…2年連続で保留、越年覚悟

[ 2015年12月9日 05:30 ]

契約更改で保留した平田

 中日の平田良介外野手(27)が8日、名古屋市内の球団事務所で交渉し、今オフのチーム初保留選手になった。今季推定年俸4700万円から希望の倍増に届かなかった模様。2年連続保留となり、越年覚悟で「徹底抗銭」の姿勢を打ち出した。

 「チームの主力としてやっているし、去年とは違った意味での保留と考えている。プロ入りを目指している選手に、中日に行きたいと思われるようになって欲しい」

 感情を表に出さず、淡々と話した。2年連続で規定打席に到達して打率・283、13本塁打53打点。初のベストナインに輝き、侍ジャパンで出場した「プレミア12」でも活躍した。主張したのは、夢を与えるというプロ野球選手の使命だ。

 「小さな頃は憧れが大半やろうけど、高校、大学、社会人になればビッグマネーをつかみに入りたいと思う」。来季は谷繁政権の初代主将にも就任。チームは低迷中とはいえ、“厳冬”ばかりが話題になる中日の契約更改に一石を投じる狙いもあった。「(同条件なら)サインしません。年を越してもいい」と明言。球団側は提示額を変えない方針で、越年の可能性が出てきた。(山添 晴治)

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2015年12月9日のニュース