竜ケ崎一・波岡 公式戦初完封!上海で野球“異色”の経歴

[ 2015年7月9日 05:30 ]

<竜ケ崎一・水戸葵陵>完封した竜ケ崎一の波岡(右)は女房役・柴山(同左)とグラブタッチして喜ぶ

茨城大会1回戦 竜ケ崎一2―0水戸葵陵

(7月8日 水戸市民)
 最後の打者を15個目のフライアウトとなる左飛に仕留めると、竜ケ崎一の波岡はバンザイして喜んだ。1メートル92の長身左腕エースが96球、無四球で公式戦初完封。「すごく気持ち良かった。自信になりました」

 投手歴1年で最速は125キロ。それでも今春県大会地区予選で土浦一に14―15で敗戦後、ブルペンで常に打者を立たせて磨いてきた制球力を発揮した。2点リードの6回2死三塁では「普段から練習していた」と中腰で構えた捕手・柴山のミットに外角高め直球をズバリ。空振り三振に仕留めて得点を許さなかった。

 土浦日大―日体大―スリーボンドでプレーした父・淳さん(47)の手ほどきもあり、父の転勤先の中国・上海で野球を始めた異色の経歴を持つ。2回戦はシード校・藤代と対戦。91年以来の夏の甲子園へ「全力で投げるだけ」と力をみなぎらせた。(松井 いつき)

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2015年7月9日のニュース