阿部2戦連発!巨人13戦ぶり2桁安打で3連勝で貯金1

[ 2015年7月9日 05:30 ]

<巨・ヤ>5回1死、右越えソロを放つ阿部

セ・リーグ 巨人7―4ヤクルト

(7月8日 東京D)
 試合後の会見。巨人・原監督は阿部の本塁打について聞かれると、うなずきながら評した。「バットもしなり、体もしなり、本来のいい形の本塁打だったと思いますね」。5回1死、右中間への6号ソロ。背番号「10」の今季初の2戦連続弾がチーム10本目の安打。実に13試合ぶりのチーム2桁安打となった。

 外角シュートを完璧に捉え、打った瞬間に打球の行方を確信。2日連続で早出特打を行い、結果につなげた阿部は「好調時の打球?」と問われると「そうだね」と応じ続けた。「(状態は)少しずつだね。振れるということ自体がいいね」。最近は過去にも取り組んでいた「ツイスト打法」を練習で多く取り入れている。インパクト後に腰を逆方向にひねり、体の開きを抑える。この感覚を身に付けることでバットが内側から最短距離で出て、指揮官が言うバットと体の「しなり」が生まれた。

 4回には打者9人の攻撃で一挙4点。連日のビッグイニングを呼んだのは亀井を4番、阿部を6番に置いた新打線だ。低調が続く打線をテコ入れするため、原監督はオーダーを昨年同様に試行錯誤してきた。チーム80試合で67通りの打順を組んでいるが、この日は5月24日中日戦(ナゴヤドーム)、同26日西武戦(郡山)以来となる2試合連続で同じオーダー。「安心はできませんけど、流れとしては打線のつながりは出つつある」と手応えを口にし、亀井の4番についても「先のことは何とも言えないが、別に変える材料はない」と継続を示唆した。

 3連勝で2カード連続勝ち越し。6月22日以来の貯金1はリーグ唯一の貯金で、40勝リーグ一番乗りだが、混セに気を緩める暇はない。移動前に練習を組み込んだ3日と同様に、9日にも当初は休養日だった野手に練習を課すことを決めた。原監督は「つなげていくことで一つ階段を上がったなら、階段をもう一段上がっていこうと。従ってあすも練習はします」と笑みを浮かべつつ、目を見開いた。(大林 幹雄)

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2015年7月9日のニュース