呉昇桓 2戦連続被弾も山本の初勝利死守「勝てて良かった」

[ 2015年7月5日 10:49 ]

<D・神>初先発初勝利の山本にウイニングボールを渡し、ハイタッチする呉昇桓

セ・リーグ 阪神7-6DeNA

(7月4日 横浜)
 連日の悲劇だけは許されない。阪神の守護神のプライドにかけて呉昇桓がDeNA打線を振り切った。7―5の9回から登板。代打・後藤に2試合連続で被弾したが、それも、ご愛嬌(あいきょう)で済んだ。後続の石川、関根を打ち取り、山本にプロ初勝利をプレゼントした。

 「勝てて良かった。これで終わるわけじゃない。ただ、2日続けて打たれるのは良くないこと。そこは気を付けた」

 前夜は2点リードの9回にチームの1万試合到達に花を添える勝利を託されながら、3失点で痛恨の逆転サヨナラ負け。連敗ストップどころか、4連敗という憂き目にあっていた。2試合連続で失点するのは今季初。それでも勝てたという事実が大きかった。

 「何とか粘れた。山本が頑張っていたし、勝ちを付けられて良かった」

 左腕の初星を喜んだのは、福原もまた同じだった。6―4の8回から登板。不運な当たりの右前二塁打から1点を失ったが、最後は倉本を見逃し三振に封じた。今季21個目のホールドで通算102。藤川と並ぶ球団3位タイの記録となった。

 「まだまだ増やせるように頑張ります」。そう言って、前を向いた38歳。頼れるベテランが、猛虎のリリーフ陣を支えている。(森田 尚忠)

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2015年7月5日のニュース