敦賀気比 浅井 「自信あった」けどサイクル安打逃す

[ 2014年8月20日 19:30 ]

盛岡大付・敦賀氣比 3回表、無死、敦賀氣比・浅井は左越えソロを放ちガッツポーズ

第96回全国高校野球選手権大会3回戦 敦賀気比16―1盛岡大付

(8月20日 甲子園)
 敦賀気比(福井)の強力打線がまたしても爆発。驚異的な強さで17年ぶりのベスト8入りを果たした。

 1回戦の坂出商(香川)を16―0、2回戦の春日部共栄(埼玉)戦を10―1で勝ち上がって迎えた盛岡大付(岩手)との3回戦。

 右肘痛で調子が上がらないプロ注目右腕の松本裕樹投手(3年)から10安打を放って9点をもぎ取り3回途中KOすると、2番手以降の投手にも猛打で襲いかかり、計20安打16得点。3試合連続の2桁得点、3戦合計で早くも51安打42得点と“格の違い”を見せつけた。

 「ほんと、ちょっと、僕自身もびっくりしてます」と正直な感想を口にした東哲平監督は、猛打の秘密について「甲子園の雰囲気をものすごく楽しんでやってくれているので、その力が出ているのかなと思います」と分析。試合前には「いい流れで来ている。普通に試合に臨めば大丈夫。思い切って自分たちの野球をやろう」と言って選手を送り出したが、指揮官の想像以上にのびのびと打ちまくり、先発した右腕エースの平沼翔太投手(2年)も5回でお役御免。2番手の谷口(3年)、3番手の海野(1年)も無失点で試合を締めくくった。

 これで17年ぶりの8強入り。だが、東監督は「ベスト8とかは関係なしに、1戦1戦自分たちの野球をやらせてあげたいと思います」と話し、八戸学院光星(青森)と対戦する準々決勝に向けても「平沼中心でやって来たので、平沼がしっかり抑えてくれることを期待します」と冷静にエース平沼の名前をキーマンとして挙げた。

 打者12人の猛攻で一挙に8点を挙げた3回に左越えソロ本塁打と右中間突破の適時三塁打を放った3番・浅井洸椰主将(3年)は6回に中犠飛、8回には中前打を放ってサイクル安打にリーチ。9回は2番の下村で攻撃が終了して第7打席は回って来ず、偉業達成はならなかったが、「(サイクルの)自信はあった。優勝できるように頑張りたい」と言い切った。

 
 

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2014年8月20日のニュース