大阪桐蔭 岸討ちリベンジ!史上初3年連続対決制した

[ 2014年8月20日 05:30 ]

<大阪桐蔭・明徳義塾>7回2死満塁、大阪桐蔭二塁手・峯本(右)は明徳義塾の代打・田中の飛球を中堅手・森(左)と激突しながらも好捕

第96回全国高校野球選手権2回戦  大阪桐蔭5―3明徳義塾

(8月19日 甲子園)
 逆風を切り裂いた打球は右翼席へ飛び込んだ。初回1死二塁。大阪桐蔭の3番・香月は、初球の直球を完璧に捉えた。「何とかくらいつこうと思った。しっかり叩けた」。高校通算30号は、明徳義塾の好投手・岸に大きなダメージを与える先制2ランとなった。

 甲子園の常連校同士による、大会史上初の3年連続対決。12年は藤浪(現阪神)の完封で勝利したが、連覇を目指した昨年は3回戦で敗れた。5番・二塁で先発していた香月は「昨年は悔しい思いをしたので」とリベンジに燃えていた。尊敬する先輩のためにも――。

 「森さんのような打者になりたい。尊敬しています」。昨季の主将で、西武に入団した森の背中を追い続けてきた。昨年は打撃練習を真後ろから観察しては参考にしてきた。昨夏の敗戦後は「またここに戻ってくればいい」と声をかけられ、森からレッグガードも譲り受けた。大切な宝物だ。

 藤浪や森のような傑出した選手はいないが、それこそが今年のチームの強み。中村主将の下に、香月ら4選手が副将を務めるのも大阪桐蔭では異例のことだ。表紙に「日本一への準備」と書かれたノートに反省などを書き込んで意見を共有し、チーム力を磨いた。

 1回戦の開星(島根)戦は4安打とふるわなかった打線だが、この日は岸に10安打を浴びせた。香月と同じく昨年からのメンバーで2安打した峯本は「だいぶ流れに乗ってきた。この勝利をきっかけに日本一を狙っていきたい」と言った。2年ぶりの頂点へ、大きな関門を突破した。

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2014年8月20日のニュース