建山やっと本領!7球で三者斬り 大味な展開でベテランの味発揮

[ 2014年8月6日 08:40 ]

<神・ヤ>7回1イニングを3者凡退で抑えた建山

セ・リーグ 阪神20―11ヤクルト

(8月5日 神宮)
 これぞベテランの味だ。試合の流れが両軍を行き来する大味な展開の中、阪神3番手で登板した建山が快投で勝利をグッとたぐり寄せた。

 「四球だけには気を付けて投げた」

 8点リードの7回に出番はやってきた。先頭の畠山を直球で三ゴロに打ち取ると、森岡も二ゴロ。最後は中村も直球で二ゴロに仕留め、わずか7球で3人を料理した。1軍昇格後、登板2試合でいずれも失点していた右腕がようやく本領を発揮。「(内野ゴロ3個に)ランナーがいたらゲッツーにもなるし、良かった」。登板する投手がことごとく失点したゲームで存在感を見せつけた。

 “お隣さん”の奮闘が刺激となっている。昨年、ヤンキースの3Aでチームメートだったダリン・ベタンセスが今季、チームのセットアッパーに定着し、勢いそのままオールスターにも出場。ロッカールームも隣で普段会話する機会も多かっただけに「コントロールが悪くてなかなかメジャーにも昇格できなかったけど、彼がメジャーに定着したのはヤンキースにも凄く良いこと。ロッカーも隣だったし、嬉しいよ」と声を弾ませた。

 「今日みたいな展開でも、点差が詰まってても開いてても、低めにボールを投げられたから良い」

 夏の長期ロード初戦で見せた味のある投球。中継ぎ陣に疲れの見え始めた夏場に、背番号53が救世主として君臨する。

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2014年8月6日のニュース