ヤク戦ならこの男!4安打マートン サイクル逃すも打率首位

[ 2014年8月6日 05:30 ]

<神・ヤ>3回表無死、ソロ本塁打を放ち、ゴメス(左)とハイタッチをかわすマートン

セ・リーグ 阪神20―11ヤクルト

(8月5日 神宮)
 ヤクルト戦ならこの男が黙っていない。試合前まで同カードの5年間の通算打率が・391を誇っていた阪神・マートンが、データを実証するかのようにこの日も5打数4安打の固め打ち。同時に2打点を稼ぎ23安打20得点の主役の一人を演じた。

 初回の第1打席は四球だったが、3回には鳥谷の一発で5―1と点差を広げた1死から、ヤクルトのサブマリン・山中の外角高め121キロ直球を狙い打ち。「うまく右方向に打つことができた。風にも助けられたよ」と振り返る右越え11号ソロでエンジンがかかった。

 反撃されて8―3と試合が乱打戦の様相を呈してきた4回には、無死一、二塁で1ボールから阿部の外角カーブを右中間に適時二塁打。「点を取られた直後だったので、すぐに取り返すことができて良かった」。クリーンアップの役割を果たして波に乗ると、5回には左翼線二塁打、7回には左前打と止まらない。三塁打が出ればサイクル安打達成だった9回一、二塁では左腕・江村の前に空振り三振に倒れたものの、今季3度目の1試合4安打と貫禄を見せた。

 この日の爆発で打率も・342と再びセ・リーグトップに躍り出た。白星でその一歩を踏み出した夏のロードが終わり甲子園に戻るのは29日。「いい形で帰って来たい」。そう口にして来たマートンは、自らのバットで希望を現実に変えて行く。

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2014年8月6日のニュース