石川　１カ月ぶりの勝利に「絶景です！」プロ初完封目前も「十分です」

＜ロ・オ＞青空の下、お立ち台で「絶景かな」ポーズの石川

パ・リーグ ロッテ２―１オリックス

（6月29日 ＱＶＣ）
　ロッテのドラフト１位ルーキー石川が８回を投げ、４安打無失点で５月２４日以来となる５勝目を挙げた。パ・リーグ新人最多で、チームの連敗も３で止める価値ある勝利。

　前回の２２日には、球団最多タイ記録の１６被安打で９失点ＫＯとなっただけに「この間、不名誉な記録を作ってしまったので、きょうは１人１人全力で投げるつもりでした」と笑顔。前回登板から、投手コーチと投球フォームをチェックしながら調整したのが見事に生きた。

　この日は直球を軸に攻める投球が戻り、得意のシンカーも生きた。ストライク先行でテンポも良く、８回までわずか４安打。９４球で三塁を踏ませなかった。プロ初完封も狙えるかとも思われたが、伊東監督は「最後もう１回どうだ？と聞きに行ったら『もう十分です』と。球数からいったら最後まで行ってほしかったが、彼が投げるときには暑いんで、まあよくやってくれたと思う」と苦笑まじりに語った。

　石川も「９回は西野に任せようと思いました。あの～。まだ安心して見られていないと思いますので、次こそ安心して見ていただけるように頑張りたい」とキッパリ。「五右衛門」のニックネーム通り、久々のお立ち台からの光景を「絶景です！」と締めた。