ドーム育ちの中日 痛恨3失策 今季屋外は1勝8敗

[ 2014年5月11日 10:05 ]

<広・中>3回2死一塁、松山の飛球を大島が落球する

セ・リーグ 中日5―13広島

(5月10日 マツダ)
 温室に慣れた中日ナインが弱点をさらした。初回、森野の2号3ランで相手エース・前田健からリードを奪いながら、ミス連発での逆転負け。連敗で借金は今季最多タイの6となり「今日はごらんの通り。負け方が悪いというか…」と谷繁兼任監督の歯切れも悪かった。

 まさに負の連鎖だった。1点リードの3回1死二塁、菊池の三遊間への打球を堂上直が後逸して安打とすると、左翼手・野本の送球エラーも重なり1死二、三塁。犠飛、安打でアッサリと逆転を許した。これだけで終わらない。2死一塁から2度のゴールデングラブ賞獲得の大島が強い日差しで松山の飛球を見失いかけて、落球。この回4安打3失策で4点を失い、試合の流れを完全に手放した。ビジターならではの自然環境、グラウンド状況など慣れない部分もある。それでも指揮官は「同じ条件でやっているんだから」とあきれ顔だった。

 ドーム球場を本拠地とする中日は屋外に極端に弱い。今季、屋外球場で9試合を戦い、1勝8敗。この日で6連敗となった。監督は「反省するところはして、またリセットしてやっていかないとダメ」とするが、弱点克服のための抜本的対策は見えてこない。

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2014年5月11日のニュース