中畑監督 三浦よ、もっと怒れ!還暦祝いでも“舌好調”

[ 2014年1月7日 05:45 ]

還暦Tシャツを着るDeNA・中畑監督

 DeNA・中畑清監督(60)が6日、節目となる60歳の誕生日を迎え、横浜市内の球団事務所で行われた仕事始めに登場。職員全員が「キヨシ還暦!」と書かれた赤いTシャツを着るサプライズプレゼントで祝福された。今季は監督就任3年目。三浦大輔投手(40)が現段階で先発ローテーションの構想から外れている意向を示すが、エースの闘争心に火を付けるために、もっと怒れ!とあおった。

 サプライズプレゼントに中畑監督は数秒間、口を開けたままだった。球団事務所の一室の扉を開けると、「キヨシ還暦!」と書かれた真っ赤なTシャツを着た球団職員130人がクラッカーを鳴らした。「よくやるね、みんな…。これ強制だった?」。あっけにとられたがケーキのろうそくを消すと、「キヨシ、感激!」と叫んだ。

 恒例のスローガンを記す書き初めでは力強い筆跡で「心」の一文字。「結果を出すために心が一つになれば凄いパワーが出る。還暦だけど元気もりもり。私がミスをしなければ目標を達成できる。年男だし暴れ馬になりたい」と宣言した。

 監督就任3年目で至上命令のCS進出へ、キーワードは「勢い」だ。テレビ観戦した正月の箱根駅伝。母校・駒大は同一年度で学生駅伝3冠はならず、東洋大が往路を制した勢いで復路も逃げ切った。「勝負事で勢いをつけたやつが勝つ。去年の楽天しかり。勢いをつける選手をつくりたい」

 救世主に挙げたのは最速155キロ右腕・北方と新外国人・モスコーソだ。「北方は大魔神(佐々木主浩氏)みたいに歓声が上がる存在になってほしい。モスコー?なんでもいいけどそいつが2桁勝ったら勢いがつく」と力説。最後に指名したのが、今年41歳シーズンを迎えるコーチ兼任の三浦だ。指揮官は競争をあおるため、意図的にエースの反骨心に火を付けた。「(三浦)大輔がいなくてもローテーションを組める」と発言。ベテラン右腕が「“怒”というマークをつけといて。やってやろうという気持ち」と返したことに、「怒ったのは思うつぼ。もっともっと怒らせてやろう」と目を細めた。

 還暦祝いのビデオメッセージでは昨年5月に「野球へ取り組む姿勢がなってない」と指揮官の叱責(しっせき)で2軍降格した主将・石川が登場。「還暦を迎えたことで丸くなっていただいて…」とコメントに、「おまえが言うな、バカヤロー!」とツッコんだ。アメとムチを使い分ける還暦の指揮官。赤いちゃんちゃんこは似合わない。今年も喜怒哀楽全開でチームを引っ張る。

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