西武 FA片岡の人的補償に脇谷「決めるのは早かった」

[ 2014年1月7日 05:31 ]

巨人・脇谷

 西武がFA権を行使して巨人に移籍した片岡治大内野手(30)の人的補償として、脇谷亮太内野手(32)を指名することが6日、濃厚となった。この日、巨人に指名選手を伝え、7日にも発表される。脇谷は、プロ通算530試合に出場。豊富な経験に加え、本職の二塁に加え、三塁も守れる点も評価された。

 西武は先月20日に届いた獲得可能選手のリストから人選を進めてきた。鈴木葉留彦球団本部長は「現場、フロント両方の意見が一致した。決めるのは意外に早かった」と説明。「先方の球団があるので個人名は控えないといけない」と公表は避けたが、関係者の話を総合すると、巨人に伝えた指名選手は脇谷だという。

 すでに伊原監督は、片岡が抜けた二塁手として、主砲・浅村をコンバートさせる方針を示している。しかし、昨季は二塁手としての出場は10試合だけ。打点王になったが、慣れない守備位置による負担が、打撃面に影響する可能性も否定はできない。さらに、三塁手は新外国人のランサムが務める予定だが、実力は未知数。二塁に加え、三塁も守れる脇谷の指名は自然の流れといえる。

 脇谷は11年11月に右肘のじん帯再建手術を受け、12年は育成契約選手としてリハビリを行ったが、昨季復活。3月29日の広島との開幕戦(東京ドーム)で逆転決勝適時打を放つなど49試合に出場した。昨年12月の契約更改時には「自主トレは原点に戻り、社会人野球のNTT西日本のグラウンドを借りてやります。野球漬けの毎日を送りたい」と今季を完全復活の年と位置づけていた。

 ◆脇谷 亮太(わきや・りょうた)1981年(昭56)11月4日、大分県生まれの32歳。柳ケ浦から日本文理大、NTT西日本を経て05年大学生・社会人ドラフト5巡目で巨人入り。10年に自己最多の132試合に出場し打率.273、7本塁打、43打点、28盗塁を記録した。通算では530試合で打率.255、12本塁打、110打点、59盗塁。1メートル76、74キロ。右投げ左打ち。血液型A。

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2014年1月7日のニュース