中日オーナー「頭を使う大先生 落合GMを見習って」

[ 2014年1月7日 05:30 ]

中日年賀式で談笑する(左から)佐々木球団社長、落合GM、白井オーナー

 中日の仕事始めの年賀式が6日、名古屋市内の中日ビルで行われ、白井文吾オーナー(85)がV奪回へ大号令をかけた。12年ぶりのBクラスに沈んだ昨季の結果を受け「体力」、「知能」、「気力」の3点を鍛え直すことを厳命。中でも落合ゼネラルマネジャー(GM)を見本に脳内改革の必要性を強調した。

 「プレーするにもただやみくもにやっとってもダメ。頭を使わないと。頭を使う上では大先生がいる。GMを見習って常に頭を使って考えてほしい。プレーも生活も」

 監督時代の落合GMは選手に声をかけることはほとんどなく、自分で考えさせて大人の軍団をつくり上げた。4度の優勝を果たした強さの要因の一つだったが、総帥には過去2年間でそれが揺らいでいるように感じられた。「去年は選手に“鬼になれ”と言ったが、鬼にならずやさしい羊になっちゃった。でも、今年は言う必要はない。上の方がみんな鬼だから」

 落合GM、谷繁兼任監督、森ヘッドコーチをはじめ、落合政権時代のコーチ陣がズラリと復帰した今季。憎らしいぐらい強い中日が復活気配だ。

 落合GMも監督時代は一度も出席したことがなかった年賀式に姿を見せた。白井オーナーからは頭を使って野球をする「大先生」として名前を挙げられ、大島名誉オーナー、佐々木球団社長らとも談笑。ただ、報道陣の質問は「きょうは別段、何もない」といつもの「落合節」でかわした。昨秋の就任以来、抜群の存在感を見せつけているオレ流GMからは今年も目が離せない。

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2014年1月7日のニュース