新井良 最強ボディー 掛布DCの宿題も240キロスクワットもクリア

[ 2014年1月7日 10:00 ]

210キロの重量をつけてスクワットをする阪神・新井良

 阪神・新井良太内野手(30)が6日、広島市内のスポーツジム「アスリート」で自主トレを公開した。腰の負担を軽減するセーフティースクワットでは自己最高の240キロを挙げ、昨季のシーズン中とほぼ変わらない体重98キロを維持。パワーアップしながら、シャープな最強ボディーを完成させた。秋季キャンプで掛布雅之GM付育成&打撃コーディネーター(DC=56)から宿題を出された打撃フォームの維持などもクリア。全試合出場と20本塁打を新年の目標に掲げた。

 シャープな自己最強ボディーが自信の表れだ。自主トレを公開した新井良が、三塁の定位置獲りへ手応えを口にした。

 「(数値は)去年よりはいいですね。体を絞っているわりには筋力は上がったので、いい傾向ではないかと思う」

 自己最高数値を更新した。本来のスクワットより腰への負担を少なくするセーフティースクワットで昨年の230キロを上回る240キロを10回。スクワットは現時点で170キロと、まだ昨年の最高数値180キロに挑戦していないものの、スポーツジム「アスリート」の広岡代表は「今年はもっといけそうな気がする」と太鼓判を押した。

 その最強ボディーで全試合に出場することが新年の誓いだ。「もちろん全試合出場が大前提。去年も決意を持って行動に移したつもりだけど、それは継続できなかった」。昨季は開幕4番を任されたが、不調続きで4月中旬には代打、その後は5番などで自己最多119試合に出場も、悔しさだけが残った。

 「今年は決意を持って行動に移して継続させたい。全試合(出ること)はレギュラーの条件。レギュラーを獲るんだという気持ちを折れずにブレずに持ってやる」

 今成らと争う三塁の定位置を奪ってみせる。

 師匠からの宿題もクリアしている。「秋キャンプでいい形ができたので、ゼロにしないで、やってきたことからのプラスアルファという意味で、オフが大事と言われた」。秋季キャンプでは掛布DCに下半身全体を使うために、左膝の使い方のアドバイスを受けた。その結果「伊勢エビの踊りのようなことがなくなっている」(掛布DC)と、打撃時にバットを放り投げる動作がなくなった。年明けは元日に始動し、現在はジムと並行して母校・広陵高で手投げのフリー打撃を再開している。「その辺はできているんじゃないかなと思う」と打撃フォーム維持に自信を見せた。

 昨季はキャリアハイの14本塁打を放ったが、納得なんかできない。「率はある程度残さないといけないけど、なんとか20本は打ちたい」。熱い男が、さらに気合を入れ直した。

 ▽セーフティースクワット 安全装具の使用で、従来のようにバーを握らなくてもバーベルを担げるようになっており、手元のグリップを握ってバランスを保つことができる。前後へのブレが少なくケガをするリスクが減少し、スクワットの持つ効果を最大限に引き出せる。

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2014年1月7日のニュース