西岡 前半戦残り6試合で3・5ゲームひっくり返す!

[ 2013年7月12日 10:05 ]

1番打者として打線を引っ張る西岡

 阪神・西岡剛内野手(28)が、12日から甲子園で行われるDeNA、巨人とのオールスター前最後の6連戦に向け「全勝フィニッシュ」を誓った。チームは目下5連勝中で、目指すは球団史上8度目の11連勝だ。1番打者は10日の中日戦(那覇)で3安打4打点。体調不良が癒え、完全復調の気配が漂う。背番号7の打棒が、3・5ゲーム差の首位・巨人を逆転しての前半戦首位ターンを実現させる。

 どこまでも理想を追う。そして理想を現実に変える。それが西岡剛という男。「3・5」の差が開く、首位・巨人と2位・阪神。残り6試合、それもすべて甲子園で戦えるというのなら、ひっくり返してやろうというのが猛虎の性(さが)だ。

 「これが一番大切。6連戦しっかり勝ち越してね。全部勝つつもりでいきたい。オールスターまでに巨人との差が開かないように、縮めていくつもりでやりたい」

 悔しさは今でも脳裏にこびりついて離れない。2日からあった巨人との対戦は2連敗(降雨中止1度)。西岡自身も計9打数2安打と本領を発揮したとは言い難く、「悔しいし腹立たしい。15日からの3連戦でしっかりやり返さないと」と逆襲へ闘志をたぎらせていた。リベンジの機会がいよいよ訪れる。

 「DeNAも強いチームなのでね。スキを見せたら足をすくわれる。しっかり戦います」

 巨人に先だって激突する中畑DeNAとは、今季ここまで4勝4敗の五分だ。チーム防御率も4・17。打ち合いになる試合も多いだけに「1番・西岡」の役割も当然大きくなる。現に対戦打率は33打数11安打の・333。勝利のカギを握る。

 沖縄からはチーム本隊を離れて帰阪した。指名練習参加も免除され、ヤマ場に向けて英気を養った背番号7。水谷チーフ打撃コーチからも「この6連戦でいくつ貯金ができるかやな。たくさん借金するようじゃあかん」と尻を叩かれた。DeNA初戦の先発投手は6月に入団したばかりの新助っ人・コーコラン。初物に弱い阪神には少し嫌な相手でも、お祭り男の西岡がいれば大丈夫だ。

 「広島戦あたりからだいぶ(バットが)振れるようになってきた」

 お立ち台に上がった沖縄最後の夜には笑顔で手応えを語っていた。もう止まるわけにはいかない。25日の球宴明け初戦は、12連勝を狙う首位チームとして迎えてみせる。

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2013年7月12日のニュース