ヤクルト3連勝!村中粘投10安打浴びても無失点

[ 2013年4月3日 06:00 ]

<広・ヤ>今季初星を挙げ、ファンの声援に応える村中

セ・リーグ ヤクルト5-3広島

(4月2日 マツダ)
 普段は寡黙なヤクルト・村中が吠えた。7回2死三塁、左腕を目いっぱい振り抜いた。内角への145キロ直球で丸のバットを詰まらせ、中飛に打ち取った。

 「走者を背負ってから粘り強く投げようと思った。いい流れできていたので、自分で止めないようにと思った」

 10安打を浴びながら7回1/3を無失点。4回以外は毎回走者を背負い、6度も得点圏に走者を許したが、2回2死一、二塁では大竹、5回2死一、三塁でも広瀬をそれぞれフォークで空振り三振に斬った。8回1死満塁のピンチを招いて山本哲の救援を仰いだが、今季から投手陣の主将に就任した25歳が意地を見せた。

 昨年11月の侍ジャパンのキューバとの強化試合に招集され、1回2/3を無失点と好投。レベルの高い周囲に触発され、昨オフには自身の投球動作解析を行った。体の軸を後ろに残すフォームに修正したことで、リリースポイントが安定した。

 9回に3番手・松岡が3点を奪われ、球団タイとなる3試合連続零封勝利を逃した。開幕4試合で3戦零封ならばセ・リーグ初の快挙だった。それでも今季初白星をマークした村中の粘りに小川監督は「走者を出しても崩れないところは成長」とご機嫌だった。

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2013年4月3日のニュース