ダル 1安打で初完封も初完投もなくなったけど「いい思い出に」

[ 2013年4月3日 12:28 ]

アストロズ戦の9回2死、完全試合目前で安打を浴び、ワシントン監督(38)から降板を告げられるレンジャーズのダルビッシュ

ア・リーグ西地区 レンジャーズ7―0アストロズ

(4月2日 ヒューストン)
 レンジャーズのダルビッシュ有投手(26)は2日、ヒューストンでのアストロズ戦に今季初先発。9回2死まで14奪三振を奪い完全試合に抑えていたが、9番打者に中前打を打たれ、大記録を逃した。

 3球で簡単に2死を取った直後だった。9番ゴンザレスに投げた速球が甘く入った。打球はダルビッシュの股間を抜けて無情にもセンターへ。マウンド上で苦笑いする背番号11。球数はすでに111球。大記録がなくなったのなら、ベンチの決断に迷いはない。ワシントン監督は球審に交代を告げた。完全試合どころか、初完封も初完投もなくなった。

 それでもダルビッシュは試合後、「いい思い出になった」と笑顔を見せて話した。

 三振を奪うたびに敵地ながら「ユー!」の声が響いた。回を追うごとに調子を上げ、5回には最速156キロをマーク。三振の数はここで10に達した。マウンドでの姿も堂々たるもの。後半はその貫録にアストロズの各打者が完全にのまれていた。2年目のジンクスなど関係ない、さらに進化したダルビッシュが登場した開幕2戦目だった。

続きを表示

2013年4月3日のニュース