大谷　開幕スタメンあるぞ！左腕相手に先発、右翼に空きあり

＜日・ヤ＞８回無死一塁、右前打を放つ日本ハム・大谷

オープン戦 日本ハム２―２ヤクルト

（3月24日 札幌Ｄ）
　オープン戦最終戦。日本ハム・大谷は「８番・右翼」でフル出場し、３打数１安打だった。開幕をにらんだ布陣で、しかも相手先発は左腕の八木。左対左にもかかわらず先発したことで、開幕１軍どころか開幕スタメンの可能性まで浮上した。

　「打てない中でも使ってもらって感謝しているし、いい経験ができました。期待をかけられている分だけ、応えられるようにやっていきたい」

　第１、第２打席とも変化球にタイミングを外され空振り三振。だが、１死一塁で迎えた第２打席では、開幕へ向けた予行演習が行われていた。２ボール１ストライクからの４球目。エンドランのサインが出た。結果は外角低めのボール気味の球を打ちにいき、ファウル。それでも栗山監督は「追い込まれる前にサインを出してあげて、どういう反応をするか見たかった。自然にできていたね」と納得顔だった。８回の第３打席は、右腕・押本の抜けたフォークを右前へ運び札幌ドーム初安打。その後、三塁に進み無死満塁から鵜久森の浅い右犠飛で生還。「上がった瞬間いけると思った」と走塁でもアピールした。

　２月のキャンプから実戦では４５打数１２安打の打率・２６７。オープン戦に限れば２２打数４安打の打率・１８２という結果に指揮官は「持っているものを出せたかと言えばまだまだだけど、体が大丈夫そうなので最低限。さあここから準備していくというところには来たのかな」と話した。

　慌ただしく試合後に帰京した大谷は、２６日からイースタン・リーグ西武戦（鎌ケ谷）に出場。２７日は投手として中継ぎで３回程度、登板予定。あくまでも二刀流を目指す大谷だが、チームの右翼のレギュラーは依然として空いている。まずは野手として、２９日の開幕西武戦（西武ドーム）のスタメンに名を連ねる。

　▼日本ハム・渡辺打撃コーチ　甘い球を打つのは分かっている。これからは見逃し方や厳しい球の対応という課題に入る。