「オレより若いキャッチャーを」阿部 心に決めていた“代表引退”

[ 2013年3月13日 09:34 ]

<日本・オランダ>2回2死一、三塁、2打席連続本塁打を放つ阿部
Photo By スポニチ

WBC2次ラウンド1組 日本10-6オランダ

(3月12日 東京D)
 3連覇を狙う侍ジャパンは2回、主将阿部の1イニング2本塁打などで一挙8得点を挙げ、10日のオランダ戦に続き猛打で勝負を決めた。

 1試合2本塁打はWBC日本代表初。大会通算では09年1次ラウンドでガルシア(メキシコ)が放って以来11度目で、1イニング2本塁打は阿部が初めてになる。プロ野球公式戦でも過去わずか20度(18人)しか達成されていない快挙だ。

 09年の前回大会は右肩の故障明けで、控え捕手としてのメンバー入りだった。中大時代から日の丸を背負ってきただけに、WBC連覇を経験した後は「もう、代表はしんどいね。国際大会は経験しないと分からないことだらけだから、オレよりも若いキャッチャーをどんどん選んだ方がいいと思う」と言った。日本球界のための「代表引退」も心に決めていた。そんな中、山本監督からは4番、主将の大役に指名された。メジャーリーガーも全員が不参加となった。もう一度、気持ちを奮い立たせてチームを引っ張った。

 「1イニング2本塁打は人生初。最高です。徐々に自分のバッティングになってきた」。33歳の主将はと納得の表情で振り返った。

続きを表示

この記事のフォト

2013年3月13日のニュース