ダル100キロ切り超遅球でナMVP手玉

[ 2013年3月13日 06:00 ]

ジャイアンツ戦に先発し、3回2/3を5安打1失点のレンジャーズのダルビッシュ

オープン戦 レンジャーズ1-2ジャイアンツ

(3月11日 サプライズ)
 その1球に昨季ナ・リーグMVPは全く反応できず、スタンドはどっと沸いた。3回2死二、三塁。レンジャーズのダルビッシュは主砲ポージーを迎え、5球目に何と62マイル(約99・8キロ)のスローカーブを投じた。

 「ポージーもびっくりしていたし、球場も沸くので。アウトピッチ(勝負球)というより、楽しませる球かなと」。100キロを切る「超遅球」の後、最後は91マイル(約146キロ)の直球で右直に打ち取った。「凄くいい打者というのは聞いていた。楽しみにしていた」

 大リーグでは多くの投手が150キロ超を投げ、変化球もツーシームなど手元で動かす速球系が全盛。その中でスローカーブは打者を戸惑わせる。カーブは昨季も投げたが、65マイル(約105キロ)前後が中心。90キロ台の「大台」に乗せ、最速は96マイル(約154キロ)で約54キロの球速差だ。普段使わない130キロ台の遅いスライダーやフォークも投げ「試したいことはできた。いろんな球を投げられたのは一番良かった」と振り返った。昨季世界一のジャイアンツを相手に3回2/35安打1失点。オープン戦3試合目で初失点を喫したが、ハリソンとの開幕投手争いの中で収穫の多い登板だった。

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2013年3月13日のニュース