中島 ヒロはヒーローになれる!ア軍女性番記者も「最高」

[ 2012年12月20日 06:00 ]

笑顔で入団会見に臨む中島(右)とビーンGM

 西武から海外フリーエージェント(FA)権を行使し、アスレチックスと2年契約を結んだ中島裕之内野手(30)が18日(日本時間19日)、当地で入団会見に臨んだ。冒頭から英語で自己紹介すると、ジョークも交えて会場は爆笑の渦に。映画「マネーボール」の主人公で有名なビリー・ビーンGM(50)や地元記者のハートをつかむ上々のスタートを切った。背番号は西武時代と同じ3に決まった。

 つかみはOKだ。入団の理由を問われた中島は、珍回答で約90人の報道陣の爆笑を誘った。

 「ビーンGMがクール&セクシーだから」

 実際には「ビリー・ビーンが格好いいから」と日本語で答えたものを通訳が訳した回答だが、会見場は一気に和やかなムードに。さらに「一番の課題」について問われると「お風呂(バスタブ)があまりないことです」と笑わせ、最後は「I also want to do BERNIE DANCE with Oakland(バニー・ダンスを教えて!)」と、今季チーム内に浸透したお決まりのダンスを持ち出して、チームの一員をアピールした。

 たどたどしい英語ながら人懐っこい笑顔に周囲も好印象。サンフランシスコ・クロニクル紙のスーザン・スラッサー記者はツイッターで「これまでで最高の会見」とつぶやき、一般ファンも「面白いヤツ」と反応した。

 「きのうの夜に考えて、夢の中でも練習した」英語のスピーチ。「ヒロ(HIRO)と呼んで」とあいさつした中島に、米メディアは「ヒーロー(HERO)」と紹介した。スター不在のチームにあって、中島はオークランドの「英雄」になる可能性を秘めている。

 ▼ア軍・ビリー・ビーンGM うちは遊撃手が必要で、中島も遊撃でプレーしたがっていた。チームにフィットする。彼はすぐに溶け込もうとする。クラブハウスでも人気者になれる。

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2012年12月20日のニュース