前回時間切れ保留の山井 言いたかったのはチケットの値下げ

[ 2012年12月20日 06:00 ]

2度目の交渉で更改し、笑顔で引き揚げる中日・山井

 侍ジャパンでも「究極の便利屋」を目指す。中日の山井大介投手(34)が19日、名古屋市内の球団事務所で2度目の交渉を行い、4400万円増の年俸8000万円でサイン。今季チームトップタイの56試合に登板し、先発、中継ぎ、抑えの全てをこなした右腕が、来年のWBC出場に意欲を燃やした。

 「やれと言われたところで勝利に貢献できればいい。使ってもらえないよりは使ってもらった方がうれしいですから」

 日本代表の主将を務める阿部とは同学年。同日に契約更改した球界最高年俸選手からは「同級生だし話し合いながら、投手は任せたい」と投手陣のリーダー役に指名されており「まずは最終メンバーに残らないと」と気を引き締めた。

 この日の交渉では金額こそ変わらなかったが、時間切れで保留した前回に話せなかった意見を球団側にぶつけた。集客増のため、主催試合のチケットの値下げを要求。手元に届いていなかったWBCの使用球も催促し、21日に届く手はずとなった。大器と言われ続けながら11年目でやっと本格開花した右腕。年俸同様、責任感も大幅にアップした。

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2012年12月20日のニュース