ベストナインに巨人勢5人!9年目・内海は「驚き」初受賞

[ 2012年11月20日 06:00 ]

入団9年目でベストナインを待望の初受賞となった巨人・内海

 セ、パ両リーグは19日、今季のベストナインを発表し、3年ぶりの日本一に輝いた巨人から両リーグ最多の5人が選出された。両リーグ最多の250票を集めた阿部慎之助捕手(33)とバッテリーを組み、2年連続最多勝の内海哲也投手(30)は入団9年目で待望の初受賞。巨人から5人が選ばれるのは09年以来で、このまま来年3月のWBCでも巨人勢が純国産となる侍ジャパンを「占拠」しそうな勢いだ。また、新人王は20日、最優秀選手(MVP)は21日のプロ野球コンベンションで発表される。

 3年ぶりの日本一、そして交流戦などを含めて史上初の5冠。オフになっても巨人の独走ぶりは変わらない。特に喜んだのが、プロ9年目にして初受賞となった内海だ。

 「自分には縁のない賞だと思っていた。受賞の知らせを聞いて本当に驚いた」。2年連続最多勝。日本ハムとの日本シリーズでも1、5戦と2勝を挙げてMVPに選ばれた。文句なしの奮闘ぶり。ベストナインに選出されたことで自動的に最優秀投手のタイトルも手にしたが、それに見合うだけの結果を残した。「個人的にはケガをせずローテーションを守ることができ、チームも5冠を達成できて本当に充実した1年でした」。さらに充実した来年へ。シーズン開幕前の3月には第3回WBCが待っている。今回のベストナイン5選手らの巨人勢が純国産の侍ジャパンを支えることになるのは間違いない。

 キューバとの国際強化試合でも3番で計3安打を放った坂本は「ベストナインに恥じないように守備力を向上させ、好不調の波をなくしたい」と誓う。同じく1番を打った長野も「(日本シリーズで)一番最後までユニホームを着て野球ができたことが幸せでした」と話した。来季は、侍の一員として最初にユニホームを着る。それが巨人勢に託された役割だ。

 06年WBCでは巨人からは上原1人。09年は内海、山口、阿部、小笠原、亀井の5人が選ばれたが内海、阿部、亀井は完全な控え扱いだった。今回はベストナインの5人にプラスして、先発要員で杉内、沢村、中継ぎで山口が候補になっている。全員選出なら計8人。ダルビッシュも、イチローもいない中での戦い。G戦士が侍ジャパンの中心として、3連覇を目指す旗頭となる。

 ◆ベストナイン選出方法 プロ野球担当を通算5年以上経験した記者らによる記名投票で決まる。投票締め切りは日本シリーズ開幕前まで。今年の有効得票数はセが252、パが204票。

 ≪3年ぶり10度目≫巨人はベストナインに最多5人。巨人から5人以上選ばれたのは09年の5人以来3年ぶり10度目。

 ◆内海 入団9年目で初受賞。巨人の投手では09年ゴンザレス以来だが、左腕では00年工藤以来12年ぶり。

 ◆阿部 捕手として6年連続7度目。セの捕手で7度は古田(ヤ)9度、森(巨)8度に次ぎ単独3位。6年連続は森の8年連続に次ぐ単独2位。

 ◆村田 三塁手として横浜時代の08年以来2度目。巨人移籍1年目の三塁手では00年江藤、07年小笠原に次いで3人目。

 ◆坂本 遊撃手として09年以来2度目。巨人の遊撃手で2度以上は51~53年まで平井が3年連続で選ばれて以来59年ぶり2人目。

 ◆長野 外野手として昨季に続き2年連続2度目。巨人の外野手で2年連続は07、08年ラミレス以来。日本人では95~02年まで8年連続の松井以来10年ぶり。

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