益田 入団当初は注目低く「取材に来てくれなくて悔しい」

[ 2012年11月20日 17:40 ]

新人王を受賞し、ポーズをとるロッテの益田

 ロッテの益田は「周りの人のおかげ。144試合の半分を投げられた」と、充実のルーキーイヤーを振り返った。強打者にも150キロ超の直球主体で挑み、ホールドやシーズン登板数の新人記録を打ち立てた。

 母子家庭で育ち、高校の卒業時には家計を助けるために野球をやめて就職しようか悩んだこともある。プロ入りの際は契約金を母に渡し、裸一貫で上京。新人王の吉報も「一番に報告した」という。泣いて喜んでくれたそうで「あまり言わないが、ありがとうと伝えた」と話した。

 和歌山県出身。関西国際大で投手に転向したが全国的には無名の存在で、ドラフト4位と上位指名ではなかった。当初は注目度が低く、鳴り物入りで入団した同期の藤岡に報道陣が殺到するのを横目に「取材に来てくれなくて悔しい。これから実力で記者を振り向かせてやりますよ」と口をとがらせていた。

 草食系の若者が増えたといわれるが、益田はハングリー精神全開だ。「高校で補欠の内野手だった自分が、やればできると証明したい。制球を磨き球種も増やしたい」と、さらに上を見据えた。

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