ヤ軍 32年ぶり屈辱 Aロッド「ずっとプレーしたい」も放出の噂は絶えず

[ 2012年10月20日 07:24 ]

<タイガース・ヤンキース>ベンチでさえない表情を見せるヤンキースのA・ロドリゲス

ア・リーグ優勝決定シリーズ第4戦 ヤンキース1―8タイガース

(10月18日 デトロイト)
 レギュラーシーズンをリーグ最高勝率で終えたヤンキースが、まさかの4連敗。ポストシーズンでのシリーズ全敗は、1980年のリーグ優勝決定シリーズでロイヤルズに敗れて以来、32年ぶりの屈辱となった。ジョー・ジラルディ監督は「このような結末は受け入れがたい」と唇をかんだ。

 敗因は指揮官が「一人や二人の話ではない」とした深刻な打撃不振だ。今季両リーグ最多の245本塁打を放った打線は4試合で6得点。今シリーズのチーム打率は・157で、これはリーグ優勝決定シリーズが導入された69年以降ではワースト2位だった。一発はあっても安定感に欠ける打者が多く、初戦に主将ジーターを左足首骨折で失うと、イチロー以外は全く機能しなかった。

 最大の誤算はロドリゲス。ナンパ疑惑にトレード騒動と球場外での話題ばかりが注目を集めた。今ポストシーズンは3度先発落ちし、打率・120。特に右投手には18打数0安打、12三振と散々な結果に終わった。「この数週間は本当に苦しかった。ヤンキースの全てが好き。ずっとプレーしたい」と話したが、放出の噂は絶えない。後味の悪すぎる終戦となった。

 ≪一度もリード奪えず≫ヤ軍の今ポストシーズン9試合でのチーム打率は・188(320打数60安打)。ワールドシリーズでドジャースに4連敗した63年の打率・171に続く球団ワースト2位で、7試合以上を戦ったチームでは大リーグ史上最低の記録だ。今シリーズは計39イニングで得点したのは3イニングだけで、一度もリードを奪えなかった。

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2012年10月20日のニュース