ヤンキース 黒田と来季残留速攻決着へ 広島復帰は…

[ 2012年10月20日 06:00 ]

<タイガース・ヤンキース>9回、さえない表情で試合を見守るヤンキース・黒田

ア・リーグ優勝決定シリーズ第4戦 ヤンキース1―8タイガース

(10月18日 デトロイト)
 ヤンキース・黒田は敗退後、歓喜に沸くタイガースナインの姿を、しばらくベンチから見つめていた。「まだ負けたという実感がない。一気に向こうの流れで4試合ともやられてしまった」。現実を受け入れるのに時間がかかった。

 それでも黒田の価値が色あせることはない。今季ドジャースから移籍して自己最多の16勝(11敗)。レギュラーシーズン最終戦では自らの快投で地区優勝に導き、ポストシーズンは2試合とも7回以上を投げた。今季の235回2/3はチーム最多で、96年野茂(ドジャース)の232回を抜いて日本人最多。「いろんな覚悟を決めて来たけどこのユニホームを着てプレーできてよかった。ここまで投げられたことは自信になる」と語った。

 ヤ軍は黒田の安定感と大舞台での強さを高く評価しており、再契約オファーを出すのは確実。今季年俸1000万ドル(約7億9000万円)だった右腕の価値はさらに上がっており、ヤ軍としてはFAになる前の独占交渉期間中に決着を図るとみられる。ただ、黒田は昨オフも古巣・広島への復帰を最後まで検討していた。右腕がどんな決断を下すか注目される。

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2012年10月20日のニュース