バレンティン3打数連続弾でご機嫌「マグレ、ネ」

[ 2012年5月2日 06:00 ]

<D・ヤ>8回1死一塁バレンティンはこの日3本目の本塁打を打つ

セ・リーグ ヤクルト7-0DeNA

(5月1日 横浜)
 ハマの夜風が気持ちいい。港町に打ち上げた3発の花火。ヤクルト・バレンティンから思わず日本語でジョークが飛び出した。

 「マグレ、ネ」

 もちろん、まぐれなんかではない。打つべくして打った。2回、真ん中寄りの直球を左翼席中段へ。四球を挟んで5回は外寄りのフォークを左中間席へ運ぶ。そして8回2死一塁から低めの直球をバックスクリーン左へ打ち込んだ。7、8、9号の1試合3発。「予感があったよ。新しいバットを持った瞬間、手にしっくりときて、自信が湧き上がったんだ」

 実は前日までの広島3連戦でバットを4本折った。急いでメーカーに追加を依頼。この日届いた2本が「打ち出の小づち」となった。ただ、打てた理由は他にある。低めの変化球に手を出さず、打てる球を待った。打ったのはそれぞれ8球目、3球目、5球目だった。

 昨年5月13日の1試合3発も横浜スタジアムだった。そして2度目の1試合3発は球団史上初。「宮本さんが記録のためでなく、勝つために打ってる。僕もみんなも同じ」。4番に入って10戦7発。今季最多の15安打を放ったヤクルト打線をけん引している。

続きを表示

2012年5月2日のニュース