巨人、開幕7試合で4度目の零敗…36イニング適時打なし

[ 2012年4月6日 20:57 ]

2試合連続の零敗を喫し4連敗。沈んだ表情の原監督(左から2人目)ら巨人ベンチ

 阪神は6日、今季初の本拠地・甲子園で巨人との“伝統の一戦”を行う。先発は能見。対する巨人の先発は沢村。チームは3連敗中で27イニング連続タイムリーなしと打撃が低調だが、奮起なるか?

 巨人は初回、先頭の坂本が四球で出塁、ボウカーが送ったものの後続が絶たれた。その裏の阪神、2回の攻撃はともに3者凡退。

 巨人は3回2死から坂本が左前にチーム初安打も、無得点。その裏、阪神は3者凡退。沢村に3回をパーフェクトに抑えられた。

 巨人は4回、3番からの攻撃も、長野が見逃し三振、阿部が右飛、村田が空振り三振。その裏、阪神はチーム初安打となる柴田の右前打、鳥谷の四球で1死一、二塁のチャンスをつくるが、4番・新井が空振り三振、5番・ブラゼルが空振り三振に倒れた。

 巨人は5回、先頭・高橋由が右前打で出塁も、続く小笠原が送りバントを失敗した後、結局、三振ゲッツー。能見に5回まで無得点に抑えられた。その裏、阪神は先頭・マートン、金本の連打を足がかりに1死二、三塁のチャンス。能見は空振り三振に倒れたが、平野が二遊間をしぶとく破る中前適時打。二走・金本が本塁で憤死したが、両先発が好投する中、貴重な先制点を挙げた。平野は「絶対に走者をかえすという気持ちで打席に入った」と胸を張った。

 反撃したい巨人だが、6回は簡単に3者凡退。空振り三振に倒れた2番・ボウカーは開幕戦の最終打席以来、24打席連続で安打なし。その裏、阪神は鳥谷の二塁内野安打と失策で1死二塁としたが、4番・新井が三ゴロ、5番・ブラゼルが投ゴロ。5回に3安打を集中された沢村だったが、この回は持ち直した。

 1点を追う巨人は7回、長野が捕邪飛、阿部が遊邪飛、村田が中飛とクリーンアップがことごとくフライを打ち上げた。その裏、能見を楽にしたい阪神は先頭・マートン、金本の連打で無死一、三塁。ここで小宮山が一塁前にスクイズを決め、追加点。代走・大和がホームを踏んだ。1点を取りにいく和田采配がさえ、リードを2点に広げた。

 沢村を見殺しにしたくない巨人だが、8回も3者凡退。小笠原、代打・大田がともに変化球を振らされ、空振り三振。その裏、巨人はドラフト4位ルーキー・高木京にスイッチ。先発・沢村は7回を7安打2失点。阪神は新人左腕を攻め、2死一、二塁から大和が中前にポトリと落ちる適時打。3点目を挙げた。

 強力打線の意地を見せたい巨人だったが、9回も無得点。能見からわずか2安打、10三振を喫し、零敗。開幕7試合で早くも4度目の完封負け。貧打は深刻で、連続適時打なしは36イニングに伸びた。

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