「安藤さんに勝たせてあげたい」球児も燃えた!通算198S

[ 2012年4月6日 09:56 ]

<ヤ・神>試合後、安藤(右)にウイニングボールを渡す藤川

セ・リーグ 阪神3-1ヤクルト

(4月5日 神宮)
 誰よりもチームを思う、球児らしいコメントだった。阪神・藤川は試合後、ロッカールームへと続く通路。興奮冷めやらぬ中で守護神は満面の笑みを浮かべながら安藤の復活劇を心から喜んだ。

 「チーム全体に安藤さんに勝たせてあげたい、という雰囲気があった。勝ててよかった」

 百戦錬磨の守護神にとっては十分すぎる点差だった。3点リードで上がった9回のマウンド。さまざまな“変化”が見て取れた。走者のいない場面でグラブを顔の前まで上げての投球。川端を見逃し三振、宮本を右飛に仕留め、2死後にはバレンティンに2球、振りかぶって投げ込んだ。「いろいろ試してますよ」。そのバレンティンには直球を左翼スタンドに運ばれたが、最後は代打・武内から見逃し三振を奪って試合を締めた。

 「直球? 悪くはないけどもうちょっと。点を取られて面白くないけど、チームが勝ったんでよかった」

 今季2セーブ目を挙げ、大台の通算200セーブまであと「2」と迫った守護神。今年も投手陣の大黒柱としてフル回転する。

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2012年4月6日のニュース