ダルに「一発かます」…こわもてレ軍主砲が“果たし状”

[ 2012年2月26日 06:00 ]

バント練習をするレンジャーズのダルビッシュ

 レンジャーズのダルビッシュ有投手(25)が、テキサスの「番長」から挑戦状を叩き付けられた。バッテリー組キャンプ2日目となった24日(日本時間25日)は、守備練習やバント練習などで調整。3月2日(同3日)の紅白戦に先発することも正式に決まった。順調なスタートを切った右腕に対し、主砲のジョシュ・ハミルトン外野手(31)が、「腕試し」として対戦を熱望した。

 次々と拍手が飛んだ。「YEAH YU!(いいぞ有)」。交流戦などをにらんだバント練習で、8球のうち見事6球を一、二塁間に転がしたダルビッシュは、チームメートから喝采を浴びると、照れくさそうに汗を拭った。

 嵐のようなキャンプ初日から一夜明けたこの日。左投げでのキャッチボール以外は投球練習は行わず、守備練習や挟殺プレーなどで調整。フライを打ち上げるマシンを使っての飛球練習では、大声で「GOT IT!(自分が捕る)」と叫ぶ場面もみられた。一つ一つのプレーの質の高さを、首脳陣は高く評価。2日の紅白戦先発を明言したワシントン監督は「フィールディングがうまい。野球のセンスがあるね」と目尻を下げた。

 青色のユニホーム姿も板についてきたダルビッシュに、こわもてからの挑戦状も届いた。主砲ハミルトンがこの日、脱アルコール依存症の禁酒を破った反省会見に出席。持参した聖書の一部を読み上げるなど厳粛な雰囲気だったが、ダルビッシュの話題になると表情は一変。キャンプ中の対戦を熱望し「一発かます用意はできている。(球種が豊富だが)7色のうち、どれが打てそうかは見てからのお楽しみ」とニヤリ。最後は新人恒例の9月の仮装も要求した。一昨年のリーグMVPで、自身の入団会見にもゲスト参加した左の強打者との対戦は、ダルビッシュにとってオープン戦への貴重な試金石になる。

 練習の合間には積極的にチームメートと談笑し、笑顔を連発したダルビッシュ。主砲からも「チームになじもうと凄い努力をしている」と認められ、レ軍の一員として順調すぎる滑り出しを見せている。

続きを表示

2012年2月26日のニュース