17人初選出…“新鮮”侍ジャパンの4番はおかわり!

[ 2012年1月27日 06:00 ]

サムライジャパンの4番最有力候補の西武・中村

 4番・おかわり君でニュー侍ジャパンが船出する。3月10日に東京ドームで行われる「東日本大震災復興支援ベースボールマッチ supported by KONAMI」で台湾代表と対戦する日本代表のメンバーが26日、都内ホテルで発表された。24人のうち17人が初代表というフレッシュなサムライ戦士。昨季48本塁打の西武・中村剛也内野手(28)が4番最有力候補で、3連覇を目指す来年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)へ第一歩を踏み出す。

【日本代表メンバー】

 選ばれたサムライ24人のうち17人までが初代表。1年後のWBCを見据えたメンバー選考となった。

 「サムライジャパンのユニホームを着て試合をすることで成長する可能性を秘めた選手を選考した」。昨年の日本一監督として指揮を執るソフトバンク・秋山監督はそう言った。スタメンについては「キャンプでコンディションを見ながら」と続けたが、新生ジャパンの象徴となるのが中村だ。4番を打つのはおかわり君以外に考えられない。

 国際基準に近づけ、飛距離を抑えた統一球が導入された昨年。本塁打が激減する中で一人、無人の野を行くように48アーチを放った。WBCで使用されるのはメジャーの公認球。ローリングス社製の飛ばないボールに対し、過去2回の大会で日本の打者は長打不足を機動力で補ってきた。しかし、中村はWBCでも長打を期待できる。そこにおかわり君選出の最大の理由もあるのだ。

 高校、プロを通じて初めての代表入りとなった中村は「日本代表は初めてなのでうれしい。野球をやっている以上は、そういうユニホームを着てプレーしたい気持ちはある」と素直に喜びを口にすると、日本の4番について「4番にふさわしいかどうかは、周りの人が思ってくれればいいことですから」。その言葉には、自信と熱い思いがのぞいていた。

 来年のWBC。海外組の野手はイチロー(マリナーズ)、青木(ブルワーズ)ら2、3人が加わる程度と予想される。国内組の初代表メンバーがWBC3連覇の鍵を握るのは確かで、その中心には中村がいる。

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2012年1月27日のニュース