指揮官愛娘が好リード!鐘ケ淵イーグルス初出場日本一

[ 2011年9月26日 06:00 ]

<鐘ケ淵イーグルス・東山クラブ>胴上げされる鐘ケ淵・泉監督

第2回全日本少年春季軟式野球大会最終日 鐘ケ淵イーグルス1―0東山クラブ

(9月25日 草薙総合運動場硬式野球場)
 初の全国で日本一!準決勝2試合と決勝が行われ、決勝は鐘ケ淵イーグルス(東京)が1―0で東山クラブ(愛知)を破り、初優勝を果たした。泉健一監督(44)の三女で捕手の由希菜(3年)が好リードを披露。東日本大震災のため開催が約6カ月遅れ、春季大会として行われた「中学生の甲子園」で頂点に立った。

 歓喜の輪の中心に紅一点の泉がいた。「マジでうれしいです。優勝の要因?全員野球です」。初出場の鐘ケ淵イーグルスを全国制覇に導き、感激の涙をこぼした。

 初戦から5試合全てでマスクをかぶった。この日は主戦左腕・渡辺弘が準決勝で知念中クラブに3安打完封勝利。勢いに乗って迎えた決勝では、先発した北が東山クラブを4安打完封を飾った。いずれも泉のリードが光った勝利だった。

 4兄妹の三女として生まれ、小学校入学前から野球を始めた。「捕手がやりたかった」と志願し、中学生になっても白球を追った。監督である父・健一さんを家でも「カントク」と呼び、男子33人に交じってプレーした。

 東日本大震災の影響で、約半年遅れて開催された「春季大会」。本来、夏に引退していた泉ら3年生は今大会を目指し、下級生たちの新チームと一緒に練習してきた。泉監督は「うちにベンチワークはない。バッテリーのことは娘に任せていた」と「中学生の甲子園」の頂点を極めた愛娘を称えた。

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