9月勝ち星なし ダル試練 8回2失点も報われず

[ 2011年9月24日 06:00 ]

<日・オ>5回1死、坂口(後方)に死球を与え、表情を曇らせるダルビッシュ

パ・リーグ 日本ハム2-4オリックス

(9月23日 札幌D)
 また、勝てなかった。日本ハム・ダルビッシュは自己最多の17勝目をかけて今月4度目のマウンドに上がったが、8回2失点ながら勝敗はつかなかった。順調に白星を積み重ねてきた右腕が、9月はいまだ0勝だ。

 「リズムが悪かった。悪いなりには粘れたけど…」。最後までバランスに苦しんだ。3回までは両腕を振り上げるワインドアップ。しかし2回には制球難で20球を要した。4回以降は走者がいない場面でも従来のセットポジションに戻し、サイド気味にするなどフォームにも工夫を凝らしていたが、5回2死一、二塁からT―岡田に右越え二塁打を許した。8回にはノーワインドアップへ修正したが、再びT―岡田に中前打された。

 「ワシが日本ハムに来てから一番バランスが悪かったと思う」。08年の就任時から身近で見守ってきた吉井投手コーチの言葉が全てだった。台風15号の影響で調整スケジュールが狂い、序盤に右手親指から出血したことも変調を助長した。

 勝てないといっても、9月は32イニングでわずか4失点。梨田監督は「8回2失点なら先発の役目は十分果たした。ダルを元気にするような(打線の)援護はまたできなかったな」。5連敗のチーム同様、エースにも試練の9月が続く。

続きを表示

2011年9月24日のニュース