谷繁が決めた!「興奮しています!」落合監督も「言うことなし」

[ 2011年9月24日 18:37 ]

9回、サヨナラ打を放ち荒木(左)と喜ぶ中日・谷繁

セ・リーグ 中日3―2ヤクルト

(9月24日 ナゴヤD)
 荒木が二塁から懸命に本塁へ走る。ヘッドスライディングで捕手の後ろを回り込み、本塁にタッチ。中日が本拠地・ナゴヤDで首位のヤクルトに3連勝。一時ははるか遠くに見えた首位・ヤクルトに、とうとう1・5差まで迫った。

 2-2で迎えた9回、2死一、二塁でサヨナラの左前打を放った谷繁は、お立ち台でも「皆さんより僕が興奮しています。久々のサヨナラの場面、嬉しくて…」と興奮さめやらぬ様子だった。

 試合時間は3時間29分、3時間半を過ぎると次のイニングに入らないため、まさに勝負師らしい、ここぞの一打。「俺にもチャンスが来るなと、ちょっとにこっとした」という。「時計は見ていましたけれど、とにかく来るボールに集中しました。二塁走者が荒木だったので、ヒットゾーンに飛べば還ってくるなと思っていました。自分が打たないと、次の回があるなと集中してバットを出した。年がいもなくはしゃいですいません」と語る。

 これまでソトが先発する試合は小田がマスクをかぶってきたが、この日は打撃好調の谷繁が先発。指揮官の起用が最後に首位相手の3連勝に結び付いた。勝った試合の後、いつもは淡々と選手と握手をするだけの落合監督が、この日は谷繁の頭をなでてねぎらった。

 今季限りでの退任が決まっている指揮官は「みんないい仕事をしている。言うことなし」。潤んだ目を見られまいとするように、すぐに会見場を後にした。

 25日もヤクルトに勝てば0・5差。谷繁は「またあしたも、きょうのような気合で頑張ります」としながらも「今日は興奮してください!」と満面の笑顔を見せていた。

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