東海大・菅野リーグ最多タイ13完封 12K34勝

[ 2011年9月24日 06:00 ]

<武蔵大・東海大>12奪三振で完封勝利を挙げた東海大・菅野

首都大学野球 東海大7―0武蔵大

(9月23日 大田スタジアム)
 今秋ドラフトで巨人が1位指名を表明している東海大の菅野智之投手(4年)が23日、武蔵大1回戦に先発。12奪三振の快投で2安打無四球完封し、75年の西谷美次(日体大)、76年の益山性旭(帝京大―阪神)が持つ通算13完封のリーグ記録に35年ぶりに肩を並べた。通算勝利数も34勝として筑波大の坪井俊樹(現ロッテ)に並ぶ歴代4位に浮上した。

 菅野のエンジンは規格外だった。7回までに7奪三振。8回からはさらに回転数を上げ、打者6人で5つの三振を奪い取った。「きょうは意識して8、9回にギアチェンジして力で抑えることができてよかった」。17日の筑波大戦(等々力)では完封目前の9回に失速。1失点しただけに、9つのゼロを並べ納得の表情を浮かべた。

 筑波大戦はわずか3奪三振。日米大学野球などでたまった疲労も考慮し、今季は打たせて取るスタイルも試した。だが前回の反省から、直球の切れを意識した投げ込みを敢行。「捉えられるイメージがなかった」という直球は、8回からの2イニングで22球中13球。ボール球はわずか3球。ストライクゾーンで勝負できる本来の球威を取り戻し、リーグ歴代4位タイの34勝目を手にした。

 ライバルの存在が励みだ。大学日本代表のチームメートで「ビッグ3」と注目される東洋大・藤岡、明大・野村と一緒に撮った3ショットは携帯電話の待ち受け画面に設定している。互いの試合結果も速報サイトで逐一チェック。仲間であり、ライバル。11月の明治神宮大会で投げ合うため、爪を磨き続ける。

 「投げる以上、絶対に完封するという気持ちで投げている」と次回登板ではリーグ新の14完封達成を誓った。春に逃した優勝をつかみ取る。それまでゼロを並べ続けるつもりだ。

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2011年9月24日のニュース