渡辺監督“勘ピューター”さえた!3タコ銀仁朗V打

[ 2011年9月24日 06:00 ]

<西・ロ>塁上でガッツポーズする銀仁朗

パ・リーグ 西武6-4ロッテ

(9月23日 西武D)
 西武・銀仁朗は、打席に立てることを意気に感じていた。同点の8回2死二塁。木村の初球、チェンジアップを右中間にはじき返した。決勝の三塁打。ベース上では拳を握った。

 「代打かなと思いましたけど立たせてもらったので、絶対に打ったろという気持ちでした。(ガッツポーズは)プロに入って初めてじゃないですかね」

 渡辺監督の「勘ピューター」がさえた。1死から浅村が安打で出塁。秋山の初球空振りを見て、サインを変えた。犠打で得点圏に進め、そこまで2三振を含む3打席無安打の銀仁朗に懸けた。「最後にやるんじゃないかなと思って。勘ですけど、全然根拠はなかったですけど」と振り返った。

 3回を終えて0―4。それでも、昨季から5連敗中だった天敵・唐川を攻略した。これまでは直球、スライダーと、横の揺さぶりにやられていた。2番・原は打席での立ち位置をベース寄りにし、つなぎの安打を放った。片岡、栗山で3盗塁。下位打線はバントの構えで揺さぶった。唐川から10安打で4得点。全員で劣勢をはねのけた。

 チームは引き分けを挟んで7連勝。連勝中は5度の逆転勝ちに指揮官は「不利な展開でも粘り強さ、諦めないのがチーム全体に出ている」と手応えを口にした。3位・オリックスとのゲーム差は3のままだが、最大15あった借金は3まで減った。銀仁朗が右手人さし指骨折から復帰した9月は19試合で15勝3敗1分けだ。お立ち台では栗山から「銀仁朗先生がバシッと決めてくれます」と締めの言葉を振られ、「絶対にCS行きます!」と力強く宣言した。

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2011年9月24日のニュース