松井2点二塁打!好調持続に指揮官も方針転換

[ 2010年8月25日 06:00 ]

<エンゼルス・レイズ>三回裏二死一、二塁、中越え二塁打を放つエンゼルス・松井

 【エンゼルス3―4レイズ】「うっかり」から一夜明け、エンゼルスの松井が汚名返上の快打を放った。レイズ戦で中越え2点二塁打。6月27日のロッキーズ戦以来、約2カ月ぶりの適時打を記録した。

 「感触は悪くなかったですけど、もうひと伸びでしたね。若干ポイントは近かったかもしれないけど、芯に当たっていますよ」。3回2死一、二塁。外角低めの直球を、387フィート(約118メートル)と球場で一番深い中堅左へ。豪快に左手で押し込み、フェンス際で中堅手のグラブをはじいた。
 これで今季自己最長を更新する8試合連続安打。そんな好調ぶりが、ソーシア監督に方針転換を決断させた。この日、松井と同じDH兼左翼の控えであるリベラを、08年以来2年ぶり、通算2試合目となる一塁手として起用。指揮官はコンバートの理由を「アブレイユ、ハンター、ボアジャスを毎日打席に立たせたいし、ヒデキはよく振れている」と説明した。
 遠征最終日だった前日ツインズ戦はバットが2本折れて手持ちがなくなり、練習用で代用する羽目に。この日も第4打席の中飛でバットが折れた。「(折れることと好不調は)あまり関係ない。いい時だって折れる時があるし、悪い時だって折れないことがある」。本拠地に戻り、バットの心配も不要な中で存在感を示したゴジラ。それでも勝利につながらず表情は渋かった。

 ≪経済面での貢献続く≫赤ゴジラ効果はまだまだ続いている。残り37試合となったこの日、バックネット下の回転広告に日本の菓子メーカー「グリコ」が登場。これでエンゼルスやエンゼルスタジアムのスポンサーとなった日系企業は15社に達した。昨年まではわずか3社。松井本人は「中継してくれるテレビ局があるからこそですよ」と謙そんしたが、経済面からもそのバットにかかる期待は大きい。

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2010年8月25日のニュース