移籍で駆け引き?大物外野手「球場は僕を嫌いなファンばかりに」

[ 2010年8月25日 10:53 ]

さまざまな憶測が飛ぶタイガースのデーモン

 米大リーグのタイガース、ジョニー・デーモン外野手の移籍をめぐってさまざまな憶測が飛んだ。タイガースがウエーバーにかけ、レッドソックスが名乗りを上げたが、本人が24日に拒否した、というのが事態の流れだ。

 デーモンは、松坂大輔投手の前にレッドソックスで背番号「18」をつけ絶大な人気を誇った選手だ。0勝3敗から大逆転した2004年のア・リーグ優勝決定シリーズで、宿敵ヤンキースを相手に本塁打を放つなど活躍。86年ぶりの王座獲得に貢献しながら、06年にそのヤンキースに移籍して周囲を驚かせた。
 昨オフ契約条件が折り合わず、タイガースに移籍したばかり。本人は「今さらレッドソックスのユニホームを着てヤンキース相手に戦ったら、球場は僕を嫌いなファンばかりになるだろ。想像したくないね」と話した。
 一方で、レッドソックス側の動きは「戦術だった」とみられている。左翼手は故障者が出て、補強ポイントなのは確かだ。だが、それよりもア・リーグ東地区で上位にいるヤンキース、レイズへの流出を防ぐ意味があった、とするものだ。真偽はともかく、シーズン終盤、各球団のさまざまな思惑がのぞいた一件となった。(共同)

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2010年8月25日のニュース