“白い巨人”黒星止めた!小笠原弾で10日ぶり首位

[ 2010年8月25日 06:00 ]

<巨・中>8回無死、巨人・小笠原が右越えに決勝の26号ソロを放つ

 【巨人6―4中日】巨人が10日ぶりに首位に返り咲いた。24日の中日戦で同点で迎えた8回に小笠原道大内野手(36)が右越えの決勝26号ソロ。チームは4連勝で、対中日戦の連敗も4で止めた。阪神が敗れたため、14日以来の首位奪回。17~19日の中日3連戦では11打数無安打に終わった小笠原が鮮やかな一撃でリベンジを果たし、優勝争いの佳境を迎える残り32試合で不動の3番がその存在感を示す。

【試合結果


 屈辱を受けたまま終わるわけにはいかない。同点の8回。清水のフォークを振り抜くと打球は右翼席へ一直線。決勝の26号ソロ。だが、小笠原は笑顔のかけらも見せることなく、ダイヤモンドを一周した。
 「ゲームセットになるまで何が起こるか分からないからね。ここ最近なかなか貢献することができなかったからいい一本だったと思う」。試合が終わり、張り詰めた緊張から解放されても、その声は興奮で震えていた。
 意地の一撃だった。17~19日の中日3連戦(ナゴヤドーム)で3連敗。クリーンアップの一角を担う阿部が右ふくらはぎ打撲で欠場し、得点源として期待がかかった小笠原だったが計11打数無安打と大ブレーキだった。22日の阪神戦(東京ドーム)では3回無死一、二塁で今季初の送りバントを命じられたが併殺打。それだけに「前回の(中日戦)3試合で悔しい思いをした。(決勝弾の打席は)もう集中して頭は真っ白。いろいろ考えずに何とかしようという気持ちだった」と振り返った。

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2010年8月25日のニュース