今村 2軍での再調整が決定「見ての通りです」

[ 2010年8月25日 23:34 ]

 【広島8―22阪神】スタンドを見渡せば、客席は阪神ファンで黄色一色。自ら招いたピンチで球場が大歓声に沸いても、広島のルーキー今村のポーカーフェースは変わらない。だが、思うようにいかない投球を修正できないまま、デビュー戦だった前回登板同様に三回のマウンドを踏めなかった。

 当初の期待通りに夏場に先発のチャンスをつかんだ今村について、水本ブルペンコーチは「変化球でストライクを取れるようになった。それが一番」と19歳の成長を感じ取っていた。だがその長所は影を潜めた。2回を5四死球で3失点。自滅といえる内容だった。
 大野投手コーチは「真っすぐにしても変化球にしても、まだまだかな」と課題を挙げ「ちょっと早かった気がする」と話した。大きな期待を背負って1軍に上がってきた右腕の2軍での再調整が決まった。
 直球は130キロ台にとどまり、昨春の選抜大会で長崎・清峰高を優勝に導いたときの輝きは戻っていない。「見ての通りです」と今村。今回味わったほろ苦い経験をどう消化して生かしていくかが、再び1軍を目指す上での第一歩になる。

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2010年8月25日のニュース