篠田が連敗止めた!力強さ取り戻す

[ 2010年6月27日 19:20 ]

5回を終え、谷繁の右邪飛を好捕した広瀬(右)とタッチをかわす広島先発の篠田

 【広島6―4中日】連打で招いた二回無死二、三塁のピンチ。広島の篠田は力強さを取り戻した直球を軸に1失点でしのいだ。3月28日以来の先発は7回5安打1失点。「中継ぎの勝ちとは違った味がある」。5連敗中の重苦しい雰囲気を、3年目の左腕が吹き飛ばした。

 「絶対に連敗を止めてやろうと思った」と篠田。その気迫が投球に結び付いた。功を奏したのはノーワインドアップへの変更だ。5月下旬から約1カ月続いた2軍暮らしの中で、思い切って決断。カットボールのように変化する直球に切れが生まれ、無四球と制球も安定した。
 先発での勝利は昨年4月26日以来。ヒーローインタビューでは笑顔を見せたが、帰りのバスへと向かう25歳は気を引き締めていた。「先は長いし、まだまだこれを続けていかないといけない」。先発の一角に、何としても踏みとどまりたいという思いが言葉ににじんだ。

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2010年6月27日のニュース