“1点差の”習志野サヨナラ!驚異の粘り

[ 2009年3月27日 06:00 ]

<習志野・彦根東>9回2死二、三塁、高橋慧は右前にサヨナラ打を放つ

 【習志野5―4彦根東】習志野が劇的な結末でつかんだ33年ぶりのセンバツ白星。「厳しい戦いでした。でも校歌を聴くとやっぱりホッとする」。80年夏の甲子園に同校のエースとして出場した小林監督も満面の笑みだ。

 1点を追う8回、福田の左越えソロで追いつくと9回2死二、三塁から高橋慧の右前打でサヨナラ勝ち。昨秋の千葉大会準決勝から関東大会準決勝まで5戦が1点差の辛勝、うち3試合がサヨナラと驚異の粘りを甲子園でも発揮した。小林監督は「たった2年半の高校野球。妥協せずやってみろ」と日頃から選手に訴えてきた。約3時間の全体練習後、終電が近づく夜11時すぎまで続く自主トレ。「この姿勢が接戦に強い原点」と指揮官も大きくうなずいた。
 67、75年と夏の甲子園を制した古豪。それでも高橋慧は言った。「古豪と言われるけど、今強い習志野を見せたい」。平成生まれのナインが新伝説を築こうとしている。

 ≪彦根東 エース金子がけいれんで緊急降板…≫悲願の1勝は遠かった。彦根東は21世紀枠で56年ぶりに出場。2―3の8回に2点を奪い、一時は逆転する粘りは見せたが9回に無念のサヨナラ負けを喫した。「4回ぐらいから右手がつったような状態になり、6回に全身がけいれんした。こういう症状が出たことはなかった」と脱水症状のため6回途中に緊急降板したエース金子は話した。

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2009年3月27日のニュース