松坂VS岩村レイズ 4・9開幕で侍対決

[ 2009年3月27日 06:00 ]

キャンプ地入りした松坂大輔

 WBCで2大会連続MVPに輝き、日本の連覇に貢献したレッドソックスの松坂大輔投手(28)が4月9日(日本時間10日)のレイズ戦(ボストン)でシーズン初登板することが分かった。25日(同26日)にキャンプ地入りした同投手に対し、首脳陣が方針を固めたもの。レイズには岩村明憲内野手(30)がおり、いきなりの“サムライ”対決で、松坂はWBC、そしてチームでのダブル世界一に向けてスタートを切る。

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 家族と別れ、ロサンゼルスから単身でレ軍のキャンプ地、フォートマイヤーズ入りした松坂はきっぱりと言い切った。「もうWBCの余韻はない。もうすぐそこにシーズンが迫ってきていることは分かっていますし、(WBCで)勝ってよかった、ホッとしたという気持ちはもうない」。目の色は変わっていた。
 開幕までのスケジュールは固まった。開幕3戦目の4月9日レイズ戦に登板する。フランコナ監督はこの日、レッズ戦の行われたフロリダ州サラソタで、復帰初戦について「大輔は月曜日(30日)に投げる」とだけ明言。30日のブレーブス戦で4、5回を投げた後は4月4日のメッツ戦で最終調整を行い、レイズ戦に向かう。すべて中4日のスケジュールで、松坂にも既に伝えられている。「あした(26日)にメディカルチェックをやります。疲れ?すべては僕次第じゃないですか」と語った。
 前回06年のWBC後、西武に戻って開幕から5月まで7勝1敗と好スタートを切ったが、「最初はなかなか気持ちが上がらなかった」と明かす。だが、今回は松坂のモチベーションを高める対戦が満載だ。まず30日のブ軍戦では川上との投げ合いが予定されている。続いてのメ軍戦は新球場のこけら落としの2戦目。さらに、09年公式戦初登板は昨季、リーグ優勝決定シリーズで連覇の夢を断たれたレイズが相手で、岩村との“サムライW対決”となる。過去2年間で、岩村には打率・379と打ち込まれているだけに、今季の対戦を占う上で、最初の試合は重要となる。
 松坂は27日にチームに本格合流して、首脳陣の前でブルペン投球を行う。当初は27日のマイナー戦登板も打診されたが「試合で投げる必要はないと伝えました。休みも必要はない」とWBCの激闘の疲れはないことを強調した。
 年初に掲げた目標はWBC連覇とワールドチャンピオン。「せっかく3月に世界一を獲った。もともと今年の目標が2回世界一を獲ることですからね」。ダブル世界一への初陣となる4・9レイズ戦まで残り2週間。「シーズンインまで期間は短いけれど、有効に時間を使って戦う姿勢を整えたい」と言葉に力を込めた。

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2009年3月27日のニュース