中京大中京 苦しみながらも8強進出

[ 2009年3月27日 17:06 ]

 【中京大中京6―5倉敷工】苦しみながら何とか逃げ切り、東海王者の中京大中京が8強進出一番乗りを決めた。「勝ったという実感がない。非常に苦しい試合だった」と大藤監督。序盤の5―1から後半は防戦に回り、1点差まで詰め寄られたのだから無理もない。

 堂林の立ち上がりは完ぺきだった。1回は3者連続の三振に切って取る。しかし、この勢いが災いした。本人が「自分は三振を取れる投手ではない。勢いが出過ぎた」と漏らしたように、制球を重視した本来の丁寧な投球ではなくなった。6回は4長短打を浴びて4点を失った。7回からは「1点差あるので落ち着け」と自分に言い聞かせ、何とか踏ん張った。
 打線も2回までに5点を奪った後、追加点は4回の1点だけだった。これも追い詰められた原因の一つだ。それでも大藤監督は「初球から振りにいかせた。覚悟の上だった」と言う。むしろ「苦しい思いをしたが、今後の戦いに生きてくるだろう」と話し、プラスにとらえた。
 その思いは選手も同じだろう。堂林は「みんなに助けられた。次はいい投球をしたい」と奮起を誓った。

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2009年3月27日のニュース