オリオールズ 上原&川上に9億円アタック

[ 2008年12月9日 06:00 ]

 オリオールズが巨人からFA宣言した上原浩治投手(33)、中日からFA宣言した川上憲伸投手(33)に速攻アタックをかける。獲得資金として2年総額1000万ドル(約9億3000万円)を用意し、ウインターミーティング開幕となる8日(日本時間9日)にも双方の代理人に正式オファーを出すことが分かった。金融不安から各球団が慎重な姿勢を示す中、いち早い条件提示で他球団より優位に立ちたい考えだ。

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 大リーグ30球団のGM、選手の代理人が一堂に会して行われるウインターミーティングへ向け、オリオールズが上原、川上への正式オファーの準備を整えた。関係者によると「2人のどちらかと契約を結びたい」との方針で、2年総額1000万ドル前後を獲得資金に用意したという。マクフェイル球団社長、ストックスティル国際スカウト部長は7日、会場のホテルに入った。
 ストックスティル部長は地元紙の取材に「現在の補強ポイントを埋めてくれる日本選手が2人いる」と話している。早ければ8日にも上原のピーパー代理人、川上のエバンス代理人にオファーを出す見込みだ。資金力のある強豪球団は、ブルワーズからFAのサバシアらエース級との交渉を優先するため、速攻交渉となれば、他球団に先んじて熱意を伝えることが可能になる。
 2年総額1000万ドルは昨年の黒田の3年総額3530万ドル(当時約39億8900万円)には遠く及ばないが、米国の経済が金融危機に直面している点を考えれば、最高の条件といえる。さらに、ダイヤモンドバックスのバーンズGMが「私が見た中でも本当に静かなオフだ」とUSAトゥデー紙に明かすなど、他球団は市場動向を見定めている。大物選手の次のクラスにランクされている上原、川上らのオファーが遅れることは確実で、オ軍の動きが際立つことになる。
 来季の先発として確定しているのが今季10勝のガスリー1人。ほかの若手先発投手については、球団内部で「マイナーでじっくり力をつける必要がある」と判断しており、上原、川上を先発の柱の1人として迎える態勢は整っている。まずはオ軍が上原、川上獲得レースの主導権を握るのは間違いない。

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2008年12月9日のニュース