“精密機械”信念貫く…球速より制球と緩急

[ 2008年12月9日 09:53 ]

 「精密機械」の目に涙はなかった。正確なコントロールを武器に通算355勝を挙げたマダックスは「去るのはつらいが、その時期が来た」と正式に引退を表明した。

 若手の指導にも定評があるだけに今後の動向が気になるが「まずは1年間ゆっくり家族と過ごす。その後のことは分からない」と言葉を濁した。
 高校時代を過ごし、今も家があるというラスベガスでの引退会見。水色のポロシャツというラフな服装で登場したマダックスは高校時代を思い返し「コーチに『投球は球速よりムーブメント(球の動き)と制球、そして緩急だ』と言われ、それを信じてやってきた。それ以来、自分はまったく変わっていない」と感慨深げに話した。
 輝かしい成績は、地道な体調管理があったからこそ。22年続けて25試合以上に先発し、現役生活で故障者リスト入りはわずか15日間という。「精密機械」が投げ続けたイニングは5000を超えている。(共同)

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2008年12月9日のニュース