【相撲】義ノ富士 正代“先輩”倒した 熊本・宇土市出身の学生横綱初対決「重いっすね」

[ 2025年11月14日 04:45 ]

大相撲九州場所 5日目 ( 2025年11月13日    福岡国際センター )

寄り切りで正代(右)を破る義ノ富士(撮影・成瀬 徹)
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 ご当所の熊本県出身対決は、幕内3場所目の義ノ富士が制した。元大関の正代を力強く寄り切り、3連勝で1敗を死守。10歳年上の先輩に恩返しを果たした。新関脇・安青錦は平幕・若隆景に送り倒され初黒星。全勝は横綱・大の里、平幕・藤ノ川の2人となった。

 義ノ富士が会場を沸かせた。「対戦してみたい気持ちもあるけど、やりたくない気持ちもある」と明かしていた正代戦。右を差して相手の攻めを土俵際でこらえると、体を入れ替えて最後は力強く寄り切った。幕内3場所目での初対戦を制し「重いっすね。初めてやって勝ったのは、うれしかった」と笑顔を見せた。

 義ノ富士にとって正代は特別な存在だ。同じ宇土市立鶴城中出身、元学生横綱同士、名前の「なおや」も同じ。ともに宇土少年相撲クラブ出身で、中学生の頃は正代が初稽古などで胸を出しに来ることもあった。「憧れというか、見てきた大先輩、レジェンド。(大学)2年で学生横綱になって、大相撲に入っても大関とか、優勝されているので」と話す。

 父で元競輪選手の草野信一さん(54)も「いつか当たるかな」と楽しみにしていた。宇城市で営む「焼肉草野」には正代も4回訪れているという。大学時代の正代が母校での教育実習のために帰郷した際には「息子に“直哉お前絶対、熊農に来い!”と言っていたみたい。(本人が学校から)帰ってきて笑っていた。結局、文徳の方に行ったんですけどね」と懐かしむ。義ノ富士は文徳―日大と進み、熊本農―東農大の正代とは別の道を歩んだが、同じ土俵で戦う関係となった。

 今場所から、しこ名を草野から改名した。場所前には右足を負傷し、ロンドン公演を休場。今も患部にテーピングを施し、奮闘を続ける。序盤を4勝1敗で乗り切り、「(足を)悪化させないように前に出る」。春場所では最速タイの12日目で十両優勝を決めた“令和の新怪物”が、ご当所場所を盛り上げる。

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